「好き」が壊れる音がする──彼女はサキュバスだった。フルボイスNTRノベル『溺れるサキュバス。』

大学生の春──僕は「サキュバス」に恋をした。
儚げな雰囲気を持つ女性・伊原芽衣。だが彼女の正体は、人の精を糧に生きるサキュバスだった。
お互いに惹かれ合いながらも、徐々に明らかになる「彼女の過去」。
やがて物語は、青春のときめきから、快楽に堕ちる背徳の世界へ──。

ADVスタイルのノベルゲーム。
セーブ・ロード・スキップ・バックログ機能付きで快適プレイ可能。
目次モードありで読み返しもスムーズ。
Hシーンでは一部にアニメーション演出が入り、ぬるぬる動く描写が高実用。
分岐はなく一本道で、没入感を重視したストーリー構成になっている。

快楽に負けて喘ぎながらイかされる様子、
そしてそれを聞く「僕」の視点で進む物語。
抜きつつも胸がぎゅっとなる、悲しみとエロさの融合系NTR作品やで。

めちゃくちゃエロいのに、めちゃくちゃ純愛だった──
最初はサキュバスって聞いて「経験豊富な淫魔系か？」と思ったけど、違った。
芽衣ちゃんは“過去にそうだった”だけで、今はただ、好きな人とちゃんと向き合おうとしてる女の子なんよな。

そんな芽衣ちゃんが、自分の過去を少しずつ話してくれるシーンはほんまに切なくて、
「こんな子が、本気で俺を好きって言ってくれてるんやな……」って思わず胸がいっぱいになった。

過去のあれこれのアニメ演出とフルボイスで臨場感あるし、
なによりそれを経て“今”の芽衣ちゃんをもっと好きになれる構成が素晴らしい。

この作品は、**「エロい」「悲しい」「でも、前を向ける」**っていう感情の流れがめっちゃ丁寧。
2時間という短さの中で、ちゃんと1本の恋愛映画を観た気分になったわ。

項目	評価	コメント
実用性	★★★★★	フルボイス＋アニメ演出で抜きやすさ最強。プレイ内容もNTRの王道。
ゲーム性	★☆☆☆☆	ADVとしては読み進めるだけだが、快適性は高くストレスなし。
シナリオ	★★★★☆	短編ながらしっかり起承転結あり、胸に残るストーリー。
ボリューム	★★★☆☆	約2時間＋シーン5つ。短いが密度は高く満足感はある。
コスパ	★★★★☆	1,400円前後でこの完成度はアリ。アニメ演出の手間を思えば十分お得。